◆心華獨笑◆ 
第四百四八稿
 「兄貴七回忌」




今年初めてのスカタン会議



 先月の終わり頃、兄の七回忌があった。法事は数え年で行う為、実際には6年経った事になる。
6年! …早いものだ。ついこの前の出来事のように感じているのに、もう6年の月日が流れていた。いつもの事だが時の流れの速さには驚くばかり。

 法事なので、当然名古屋に帰省をしたわけだが、帰省をする時はいろいろと楽しみが有る。その一つは、毎度の事だが、スカタン会議。腐れ縁の友との呑み会。そして今回、もう一つの楽しみが、先輩の青山さんの個展だった。



 

今回の会場は「焼き鳥やえん」





地下鉄浄心駅のすぐそば
 スカタン会議については、いつもの支離滅裂、不条理満載の混沌とした呑み会なので、取り立てて書くことはない。

 今年に入って初めての帰省で、つまりこの呑み会も今年第一回であり、かなり遅めの新年会でもあった。

 だからといって、何か特別な催しが有るわけでもない。ただただ、喋り続け、グデグデと呑み続けるのだ。



 

2階の座敷を予約してあった



 近況報告や今後の予定、将来の夢などについて、取り留めも無く語り合う。まあ、言ってみれば不毛な会話なのだが、この不毛な会話を飽きもせず懲りもせず、熱く語り合い、大いに楽しみ大いに笑うメンバーは、このメンバーの他には居ない。

 つまり、掛け替えのないメンバーなのだ。同級生なので、当然全員が還暦を越えていて、自然と会話は体調や病気や医者や薬の話が増えてくるお年頃だが、幸いみんな元気。

 精神年齢は、ほぼ高校生で止まっている。魂は永遠に青春。
いつまでもこの調子で行きたいものだ。


なかなかオイシイ店だった



 

シャンゲンとハギさん
 

アツシと自分
 

いやあ〜、食った食った


さて、次はどこ行く?
 





アツシの奥様がくれた
 5月に自分とシャンゲンはめでたく誕生日を迎えた。だからこの会は、「令和八年第一回定例会」であり「新年会」であると同時に二人の「お誕生会」でもあった。

 気の利いたアツシの奥様であるマーちゃんは、なんとお誕生日プレゼントを用意してくれていた。感謝感謝。

 散々食べて散々呑んで、ハラいっぱい、もう呑めんぞー、もう食えんぞー、さて、じゃあ次は何処へ行く?



 

二軒目は、なんと! 餃子の王将!



  よし!じゃあ次は王将だ! 誰が言ったか呪いの言葉。全員、自分の意志とは関係なく、魂が抜けたようにフラフラと王将の店内へと吸い込まれて行くのであった。

 ここでは4人共ラーメンを注文。流石に中華料理をあれこれ頼むのは無理である。ただし、やっぱりビールは注文する。


えらく入口が暗い店だなあ〜





もう呑めんぞー 


もう食えんぞー 
 

全員無言でラーメンをすする


いつも通り、ラストは苦行じみてくる 





アツシは必死である
 ほぼ無言でズルズルズル。特にアツシは限界を超えていそうだ。アツシは基本的にあまり酒が呑めないので、今回も殆ど呑んでいない。にもかかわらず、限界とは情けないヤツめ。

 アツシは学生時代は大食いであった。吉野家の牛丼を食べに行った時など、自分が並盛一杯食べる間に、大盛りと並盛をペロリと平らげて、自分より早く食べ終わっていたものである。

 アツシも歳食ったんだなあ〜。やはり寄る年波には勝てないものなんだ。なんとか全員完食して限界突破。脳死状態となる。



 

宗像神社で酔い覚まし



 そして毎度の事だが、宗像神社で酔い覚まし。コンビニでウーロン茶を買い込み、神社の境内に有る御神木の元で暫しの休息。

 まず初めにちゃんと参拝を済ませ、神様に御挨拶をして、境内での休息の許しを請う。

 地べたに座り込んで、また喋り込む。通行人にはかなり怪しく見えたことだろう。まるで、イケナイ薬の売り買いをしているような・・・。

 おっと、このままでは、朝まで喋り続けそうだ。適当にキリをつけ、再会を約束して解散となった。


御神木の元に集合!



 

夜中の神社に集うオッサン
 

かなり怪しく見えたことだろう





歩道橋の上から
 自分は歩いて実家に帰る。前までは実家の自転車を借りていたのだが、最近は自転車の飲酒運転も厳しく規制されているという事で、行きも帰りも歩きだ。

 実家から浄心までは、ぶらぶら歩いて30分ほど。中学校への登下校のルートである。

 夜の町を一人歩いていて、なんだかノスタルジックな気分になった。酔って千鳥足なのだが、昔、登校時に通った歩道橋に登ってみたくなった。
よっこらしょ、よっこらしょ、っと。

 随分眺めは変わったものだ。そりゃあ、そうだな。なんせ中学生時代から50年も経ってるんだもんな〜。





兄貴の法事 



 翌日、正午から兄貴の七回忌の法事である。今回の帰省の第一目的。法事のメンバーは母と義姉と自分の3人だけ。コロナ禍以降、葬式とか法事とかは、家族のみで行われる事が普通となっている。

 これは或る意味、有難い。ひっそり、こっそり行えば、無駄な金を使う必用がない。

 昔は法事と言えば、親戚一同を呼んで大事だった。法事後の食事などもお店を予約して、酒も振舞われ、大騒動だったものだ。呼ぶ方も呼ばれる方も中々大変だったと思う。

 その点、家族だけの法事は、簡素で良い。1時間もかからず終わり、その後は、お昼何食べる〜?ってなかんじで、フリーダム。

 結局、近くの「サガミ」でランチ。


母と義姉



 

坊さん二人、我々三人


「サガミ」でお昼ご飯 
 

えびおろしきしめん
 

けっこう美味しかった





久しぶりに会った青山さん 





青山さんの個展のDM
 ランチを終えて、ここから自分だけが別行動となる。短大時代の先輩の青山さんの個展に行く為だ。

 自分は洋画専攻で、青山さんは版画専攻だった。アトリエは棟が違うのだが、自分はよく版画科のアトリエへ遊びに行っていた。版画科は人数が少なく、先生にも学生にも、全員に仲良くしてもらっていた。その中の一人が青山さんで、バンドの練習も一緒にしたことが有る。

 FBのお知らせで、青山さんが久々の個展を開くことを知った。しかもその開催期間が、ちょうど兄の七回忌の法事の日が重なっていたのだ。



 

会場は「青時雨」という喫茶店
 

集合ビルの2階にひっそりとある
 

26年ぶりの個展
 

色がとても美しい
 

小さな店の壁面に展示
 

作品は抽象的な心象風景といった感じ



 更に都合が良かった事は、青山さんの個展が開かれている喫茶「青時雨」と、兄の法事が行われるお寺が、すぐそばだったのだ。両方とも地下鉄黒川駅の周辺にある。

 こりゃ、行かなくっちゃ、というわけで、法事が終わった後、一人別行動で会場に向かったのだ。

 お店はカウウターだけの狭い店だったが、満員御礼。全員青山さんの個展を見に来た人々だ。相変わらず交流関係の広さに感心する。

 もちろん本人も居て、お客さんみんなの相手をする中、自分も久しぶりにお話しする事が出来て、嬉しかった。

 近々、学生時代のみんなを集めて呑み会をやりましょうと約束して、店を出た。実家までは歩いて帰る。


作家本人



 

夕飯は「吉楽(きらく)」





さあ、好きな物をどうぞ、と母
 個展会場の喫茶点から、ぶらぶら歩いて実家に戻る。黒川から実家まではゆっくり歩いても30分足らず。戻ったのは4時ごろだった。

 多少疲れたので、昼寝をする。しばらく寝ていたら、母に起こされた。「そろそろ御飯食べに行こっか」。時計を見ると夕方6時を回っていた。

 「今夜は何処に行くんだ?」と聞くと、最近出来た中華料理に行こうと言う。もちろん文句なく、さっそくその店に向かうと、満員で入れない。で、次に向かったのは、和食の「吉楽」というお店。

 ここにはすんなり入れた。初めて連れてきてもらった店だが、とても美味しくて気に入った。





初めて来た店 


とても美味しかった 



 

お昼は「にぎり長次郎」



 翌日はいつも通り、母とのデート。まず、お昼は何にする〜? とこれもいつも通りの会話。「おっかさんが食べたいものでイイよ」と言うと、母はお寿司がイイと言った。

 それじゃあ、ってんで、母がお気に入りの回転寿司屋「にぎり長次郎」で昼食となった。ここは回転寿司というものの、実際には回転しておらず、店員がちゃんと運んでくる。ネタが良く美味しいぶん、普通の回転寿司より、ちょっとお高い。


ああ、ビールが呑みたいなあ!



 

ビールのかわりに浅蜊の味噌汁
 

ここも母に御馳走になる





駒ヶ岳サービス・エリア
 恒例のルートで母と買い物を済ませ、実家に戻る。しこたま買い込んだ諸々の食材を分け、クーラー・ボックスに詰め込み、実家を後にして帰路に着く。

 さあ、これから約4時間の一人ドライヴだ。高速に乗ってしまえば楽なのだが、その高速の入口までの道のりが大変。41号線を走るのだが、この道がいつも渋滞していて、ここで疲れてしまうのだ。

 なんとか無事高速に乗り、ひたすら走り続ける。そして行程の3分の2あたりにある駒ヶ岳サービス・エリアで休憩して、いつもここからよーこに帰宅予定時間を連絡する。

 森の我が家まで、あと少しだ。





ここまでくれば八ヶ岳まであと少し 
 

陽が長くなったなあ〜





 夜の8時前には無事帰宅。これにて今回の帰省は幕を閉じた。

 兄貴の七回忌が重要な目的ではあったが、気持ちの上ではそれは二の次! 笑。
やはり楽しかったのは、スカタン会議であり、先輩青山さんとの再会であり、母や義姉との夕食であった。

 次回の帰省は、もしかしたら学生時代の仲間達との同窓会になるかもしれない。まあ、それが無いにしても、母の顔を見に、ちょくちょく名古屋に帰ろうと思っている。なんせ、母は今年90歳になったのだ。
いつまでも元気に居てくれることを心から願っている。





おっかさん、元気で居ろよー!





令和八年 6月初旬 もうすぐ梅雨か




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