◆心華獨笑◆ 
第四百三六稿
 「懐かしい顔」




その昔の勤め先の仲間たち



 去年の冬、師走に入った頃、FBで友達申請があった。最初、誰だかわからなかった。日頃から、どこの誰かもわからない、妖しい友達申請や、意味不明のコメントがやたら届いているので、これもその類だろうと思った。そういう、わけのわからない申請やコメントはすべて無視しているので、これも無視しようとした。

 ところが、よくよく見ると、なんと大昔、会社勤めをしていた時に仲が良かった同僚だとわかった。昔の呼び名から、結婚して苗字が変わっていたので、すぐには気付かなかったのだ。





懐かしい今池の町並み 





今池もだいぶ変わったなあ
 FBで友達となり、連絡が出来るようになると、彼女は「長屋さんに会いたい、一緒に呑みたい」と言ってくれた。「おお、久しぶりに呑みたいねえ〜」と返事をすると、「長屋さんが、名古屋に帰って来た時に会おうよー」と誘ってくれた。「ああ、予定が合えばね〜」と返事をして、その年は終わった。

 年が明け、冬が終わり、春が来て、八ヶ岳の桜も散り、ゴールデン・ウィークも終わった頃、また連絡があった。「いつ名古屋に帰ってこれますか?」と。こちらも、いろいろ予定があり、「6月以降なら、合わせれると思うよー」と返事をした。

 すると、暫くしてまた連絡が有り、7月に入ったら会いましょうということに決まった。



 

今回の会場の居酒屋 「喰海」



 昔の同僚の何人かに声を掛けて、少人数の同窓会をするという。何人かの候補を知らせてくれたが、コチラはお任せするよということで、人選は幹事さんに一任した。果たしてどんなメンバーが来るのだろう。

 指定された日の午前中に八ヶ岳出発。午後に名古屋の実家着。今日の集まりは、自分にとっては思い出深く懐かしい場所である今池。その今池の路地にある居酒屋に、夜7時現地集合ということになっていた。

 実家で母とお喋りをしながらしばらく休憩をして、頃合いを見計らって、地下鉄で今池に向かう。


左から、ヨネちゃん、上甲くん、長尾さん




右の女性、上甲くんが、今回の幹事
 余裕を見て出発したため、約束より1時間ほど早く今池に着いてしまった。久々の今池を、約束の時間が来るまでうろついた。懐かしい建物や店もあるが、まったく様変わりしている場所もあった。

 時間つぶしの散歩は楽しいが、この暑さには辟易してしまった。今日の午前中まで八ヶ岳山麓の高原に居た自分にとっては、正に地獄の暑さだ。

 後半は、あまりの暑さに耐えきれず、交差点にあるドンキホーテに入り涼んでいた。ようやく汗が引いた頃、約束の時間が来て、お店へ。ちょっとドキドキしながら、いざ入店。


 

当時仲が良かったメンバー    再会を祝して!


 予約された部屋に行くと、幹事を務めてくれた上甲くんと、当時自分を慕ってくれていた可愛い後輩のヨネちゃんが待っていた。

 「おおー! ひさしぶりー! いや〜、変わってないねえ!」

 などと再会を喜んでいるところへ、長尾さんが登場した。今回のメンバーはこの4人だ。当時非常に仲が良かった仲間達で、厳選された精鋭部隊のメンバーと言えよう。嬉しいキャスティングに、みんな一気にテンションが上がる。

 ひとしきり、懐かしさと喜びの挨拶をして、さあ、カンパーイ!
それぞれが、ぞくぞくと近況報告を始める。なにしろ、当時、仲が良かったとは言え、何十年ぶりかの再会なのだから。

 大いに盛り上がり、呑んで食べて喋って騒げば、あっという間に時間は過ぎる。気付けばお店の利用時間も過ぎていた。

 さあ、これからどうする〜?


みんな変わりなく


 

上甲くんと長尾さん


自分とヨネちゃん 




さあ!次いくぞー!
 ここで宴のメンバーを簡単に紹介する。

 最初に書いたように、事の始まりはFBでの友達申請。それをしてきたのが上甲くん。結婚して苗字が変わったので、最初誰だかわからなかった。上甲くんは年下ではあるが、当時の会社の入社歴では先輩にあたり、仲が良かった。仕事は、設計、デザインをしていた。今回の宴をセッティングしてくれた幹事。

 長尾さんは、大先輩。酸いも甘いも噛み分けた、人世経験豊富な素敵なお姉さまだ。会社では事務をしていて、会社全体を切り盛りしていた重鎮。なぜか自分を気に入ってくれていた。

 ヨネちゃんは年下の後輩で、やはり設計、デザインをしていた。とても自分に懐いてくれていて、当時はずいぶん可愛がった。休みには、よく我が家に遊びに来ていたものだ。


 

当時とてもお世話になったバー 「スモーク」さん


 居酒屋の利用時間が終わり、店を出る。解散?それとも次に行く?

 長尾さんはお酒を呑まないので、ここでお別れかと思いきや、
「こんな楽しい夜はないよー、もちろん最後までつきあうさー!」
とハイテンション。で、全員一致で「次、行くぞー!」となる。

 次の店は特に決まっていなかったので、自分の今池時代に馴染みだった店に連れて行くことにした。その店は、都合よく一軒目からは歩いてすぐの場所に有る。

 二軒目のお店はバー「スモーク」。自分が今池でバーを経営していた頃に、店が終わってからよく利用させてもらったバー。
マスターのあきらさんも健在で、しばらく昔話の花が咲く。

 「スモーク」の閉店時間は、昔よりずいぶん早くなっており、2〜3杯呑んだところで、ラストとなった。あきらさんに「また来るね!」と御挨拶して、「さあ!次行くぞー!」


かっこいいマスターのあきらさんは御健在だった


 

オシャレな二人
 

上甲くんはだいぶ出来上がって来ている


 

こちらもお世話になったバー 「ドジ」さん




ママのミホさんもお元気
 まだまだ呑み足りないという感じで、三軒目に行くことに。次の店も、かつて自分がお世話になっていたバー「ドジ」。

 「スモーク」からはちょっとだけ離れているが、十分歩いて行ける距離。ヨッパライ達がゴキゲンな千鳥足でふらふら歩く。

 店には灯りが点いており、ちゃんと営業していた。
「まだ、イイですか〜?」と扉を開けると、
「どうぞどうぞ、イラッシャイマセー」と、ママのミホさんが迎えてくれた。ミホさんも変わりなく、相変わらずお綺麗であった。

 「ミホさん、お久しぶりです。バー・OZNUのマスターです。」
 「まあ! マスター! お久しぶり〜! お元気でしたかー?」

 ここでも、懐かしい昔話に花が咲いた。





みんな楽しくてゴキゲン 
 

上甲くんはぶっ壊れた



 みんなで大盛り上がりして、さあ、そろそろお開きにするか。
3軒もハシゴをしたわけで、流石にベロベロである。

 時計を見ると―、・・・なんと深夜2時を回っている。
 
 ウッヒャ〜、まあ、こんだけ呑み歩けばそうなるわなあ〜。
さて、どうしよう。当然地下鉄の終電はとっくに終わっているし、
タクシーで帰ろうものなら、いくらかかるかわからない。
ハテ、どうしようかなあ〜。

 などと、頭の中でグルグル考えていると、お酒を呑まないので車で来ていた長尾さんが、「長屋さん、送ってあげるよ」と言ってくれた。

 「え!でも反対方向だし、けっこう遠いし、申し訳ないよ〜」
 「イイ、イイ、一緒、一緒、ダイジョウブ、気にすんなー!」

 そんなわけで、結局、長尾さんに車で黒川の駅まで送ってもらったのだった。ホント、ありがとー!!


最後は完全に出来上がっていた



 

mozoワンダーシティの中のお店 「ちどり」





自然薯定食
 翌朝は案の定、久々のガッツリ二日酔い。夕べ、結局、実家に戻ったのは、深夜3時近かった。

 でも楽しい一時を過ごしている時に、明日の事など考えるのは野暮と言うものだ。「この瞬間こそが永遠なのである」という、ボルヘスの言葉通り、今という瞬間を永遠に楽しめば良い。
二日酔いなんて、何のその。

 だがしかし、実はこの日、母を午前中に病院に連れて行くと約束をしていた為、早起きせねばならなかった! うえっ、けっこうツライ。

 母の病院を済ませ、ランチに向かう。母が提案したのは、mozoワンダーシティというショッピング・モール。そこへ行けば何でもあるよ、と。

 そこで、母のお薦めの和食のお店「ちどり」に30分ほど並んで入った。「自然薯」の麦とろご飯が名物ということで、それを頼んだのだが、二日酔いには、ちとボリューミー過ぎた。



 

豪華絢爛なランチだなあ
 

ランチの後は喫茶店で涼む



 

夜は浄心の「ナマステ南風」



 ランチ後、何処かに遊びに行こうかと思っていたのだが、名古屋のこの殺人的な暑さには、もう耐えられない。母が熱中症になってもイケない。

 というわけで、結局、喫茶店に入ってアイスコーヒーを飲んで実家に戻る。

 夕方、義姉が帰ってきて、夕飯の相談。今夜は何を食べようか。思案中に思い出した。今日、ランチに向かっている時、母が、道沿いにあったカレー屋を見て、何気に呟いた「そういえば、最近、インド料理のカレーとナンって食べてないなぁ〜」という言葉を思い出した。

 よし!今夜は浄心に有る沖縄料理とインド料理が楽しめる居酒屋「ナマステ南風」に行こう!と提案すると、即決となった。

 「ナマステ南風」は以前、スカタン会議で使った店で、おいしくてインド人店員の愛想も良く、中々印象が良かった店だ。


仲良く三人揃って夕餉の始まり





沖縄料理もあれば 


インド料理もある 





ふう〜、ハラいっぱい、ごちそうさま〜 





回転寿司「にぎり長次郎」
 翌朝はゆっくりめに起床。今日は、八ヶ岳に帰還する日。最終日は毎度のルーティーンで、母と買い物をしてランチをする日。

 最終日のランチは、バカの一つ覚えの様に、いつも鰻を食べているが、母はこの暑さにさっぱりしたものがイイと言う。じゃあ、何にする?ときくと、「まだアンタを連れて行っていない、新しく出来た回転寿司があるから、そこへ行こう」と提案。お寿司も嬉しいので、即決。

 店は自宅から近くに有り、子供向けの回転寿司よりは、少々高級な回転寿司で、とても美味しかった。

 その後、いつものように買い物をし、自宅に戻り、しばらく休憩をした後、午後の3時頃、八ヶ岳への帰路についた。





午前中なのにもう暑い 
 

回転寿司「にぎり長次郎」



 高速道路を走るも、とにかく暑い。愛車のジーノちゃんは、御高齢であるため、そもそもスピードが遅く、上り坂は喘ぎながらとなる。そこへクーラーを入れようものなら、ほとんど坂を登らなくなる。中央道は坂道の連続で、しかも、八ヶ岳への帰り道はほとんどが登りなのだ。

 ジーノちゃんを気遣って、基本クーラーは入れないようにして、窓を開けて風を入れる。しかし、この風が熱風なのだ!

 恵那山トンネルを抜けると、漸く、風が少し冷えてきた。駒ヶ岳のサービスエリア辺りまで来ると、明らかに空気が違う。
諏訪湖を過ぎれば、ついに山の空気に変わった。

 ああ、ホント、天国と地獄だなあ〜。


駒ヶ岳サービスエリア



 

とても楽しい夜だったなあー





 そんなわけで、懐かしい顔に会えた、楽しい同窓会でした。今回のメンバーには、是非八ヶ岳に遊びにお出でと誘っておいた。全員、行く行くー!と喜んでくれた。次回はどんなかたちになるか、わからないが、また集まれればいいなと、願っている。

 名古屋の暑さには、マジでマイッタが、おかげさまで母の顔も見れ、また、ほんの少し、親孝行が出来たかな。
いや、親孝行じゃなくて、いつも通り、コッチが甘えに来ただけだったのかも知れないが・・・。





みんなー! また、会おうネー!





令和七年 七月吉日 熱中症にご注意を!!




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