E-MAIL相談回答集

左右の肩の高さがちがうのはどうして?
32歳の女性ですが、以前から右の肩と左の肩の位置が違う(右の肩が下 がっていて、鎖骨(?)もななめになっている)のです。別にそれで障害があ るわけではないので、気にしなければいいのですが、何となく立ったときの姿 勢が全てゆがんでいるようでちょっといやだなと思うのです。こういう相談は、整形外科で、よろしいものなんでしょうか?
「脊椎側弯(せきついそくわん)症」ではないかと、思われます。これは整形外科の疾患です。
背骨は、後ろから見ると、通常は、ほぼまっすぐのものですが、「脊椎側弯症」とは、 後ろから背骨を触りながら、なぞったときに、途中で左右に弯曲している状態をいいます。自分では、鏡を見ても前からしか見られませんのでなかなかわかりにくいものです。 本来、小中学生の検診で、発見されることが多いのですが、弯曲の程度で病的かどうかが、問題となります。 肉眼的には、
1.立ったときに、左右の肩(あるいは肩甲骨)の高さが違う。(非対称)
2.お辞儀をしたときに、左右の肋骨の高さが違う。(非対称)
3.立たせて、後ろから見ると、肘と脇腹の間にできるすきまの形が違う。などです。
整形外科では脊椎全体をレントゲン写真撮影して、Cobb角というのを計測します。 Cobb角が、30°以下では、日常生活上支障は無く、30°以上では、美容上の問題 となる場合もあり、40°以上では、腰痛などの痛みがでることが多い。この角度まで は、運動療法、装具療法、牽引療法などをおこないます。しかし、ほとんどが、19歳 以下の患者さんが、対象となります。 50°以上では手術(大手術)適応となります。 なぜ、19歳以下の患者さんが、対象となるかといいますと、このような発育期にCobb 角が増悪するからです。一般に成人後は弯曲の増悪は停止します。 貴方の場合、
1.立派な成人ですし、
2.他人から指摘されない程度のようで、
3.腰痛や呼吸が苦しいなどの症状がない、
ので、体操ないしは運動療法でよいのではないかと思います。(但し、あくまでも「脊椎 側弯症」であるならばの話ですが、.........)。 具体的には、右の肩が下がっているとのことですので、立って、脚を開き、右手を頭 上空中にあげて、体を左に倒す体操 (ラジオ体操の中にありますよね。)。これ一つを 日に何回かおこなう。 また運動療法としては、水泳が背骨全体の筋肉のbalanceを改善するためには非常に よいものです。 しかし、あまりに 一生懸命にしすぎて、腰痛を来したり、水泳で溺れたりしては、もと も子もないので、注意して、さらっとおやりください。


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