肩関節周囲炎

: [五十肩]じゃないの? じゃあ、肩関節周囲炎てなあに?

: 世間でおじさん、おばさんがよく言っている[五十肩]や「四十肩]のことで、 医学的には肩関節周囲炎といいます。この疾患は40才以上に多く、特に50才代 でよく見られるます。でも、私はまだ若いから大丈夫と安心は出来ませんよ。 若い人にでも結構みられます。

: 肩がどんなふうになるの?肩こりのこと?

: [肩こり]の肩はくびすじの部分をさしています。肩関節周囲炎(五十肩)の場 合の肩は、文字通り肩関節、体から出ている腕の付け根の部分をさしていま す。肩関節周囲炎(五十肩)では、腕を回すときに、痛みが出ます。具体的に は[万歳]や[後ろ手での帯結び]や[髪をとかす]動作で、痛くて出来なかった り、ゴリゴリ音がしたりします。夜に、痛くて目が覚めることもあります。 ほらほら、あなたもあぶないですよ。

: レントゲンでみてわかるの?

: レントゲンではっきりとわかることがあります。それは肩関節の中の袋(肩峰 下滑液包といいます。)に石灰が沈着している時です。この場合には、非常に  痛いものです。これに対しては注射針をその袋に刺し、石灰を吸引したり破 砕することで、すぐに痛みはよくなり、感謝されます。 注射の痛さよりも 痛いものなのでしょうね。

: どうしてなるの?

: いろいろな原因が考えられますが、打撲のあとなどの強い外傷や、ちょっと した不自然な肩の動作で起きることもあります。経験では、クーラーのきいた 車内で運転席に座ったまま後部座席から重いものを取り出そうとしたときなど、 に起きやすいと思われます。

: 予防は?

: 基本は肩を冷やさないこと、入浴後は裸のままでいないこと、特に夏には肩 を出したまま寝ることが多いので注意が必要です。それから肩に無理な動作を させないこと。 「年だね。」といわれないように、ふだんから気をつけましょう。

: 治療は?

: 肩を動かすと痛む、場合には速やかに整形外科の門を叩きましょう。放置す ると、長期化することがあります。6ヶ月から2年あるいはそれ以上かかることも 多いのです。治療法としては肩の部分を温めながら、上肢を大きくゆっくり回す 運動(アイロンをぶら下げて大きく回すアイロン体操が昔から有名ですが、1kgほ どの鉄亜鈴でもよい。)が基本です。その間、週1回のステロイド関節内注入や、 肩甲上神経ブロックを併用することなどによって早く治すことができます。

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