| 画工房 濃淡庵 |
| ★★★ 眠雲臥石 ★★★ |
| 八ヶ岳への移住の理由を「画業専念の為」と言いながら、ちっとも専念していない。もちろん絵を描いている時は最高に楽しいし、至福の時間だ。しかし、他にもやりたいことが山ほど有り、ついついアレコレ手を出してしまう。たとえば、美味しいものを食べたり、旨い酒を呑んだり、御機嫌な音楽を聞いたり、遊びに行ったり、ボケェ〜っとしたり、ゴロゴロしたり、昼寝をしたり・・・アレレ。 |
| アトリエの窓からは富士山が見える。ここに住んで、もう何年も経つが、いまだに富士山がクッキリと見える日は嬉しいものだ。美しい富士山を眺めていると、見惚れてしまい、ついつい時間が経ってしまう。ハッと気付き、制作中の自分の絵に向きあう。自分の絵を見つめていると、だんだん頭がカラッポになって、ただただ見続け、時間だけが過ぎていく。つまりアトリエで臨戦態勢ではあるものの、ぜんぜん筆は動いていない。でも、実はこの無駄に思える時間も、自分にとっては大事な制作の一部なのだ。手ではなく目を使って制作している時間。 自分の一枚の絵が完成するのに、2年も3年もかかるのには、こういった事情もある。 |
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| 思案中に見えるが、頭の中はカラッポ |
そしていつもブーシカに邪魔される |
| 隣の部屋を繋いで二間続きにし、アトリエを倍の広さにした。油絵を描く為のイーゼルのある場所、書や水墨をやる為の文机のある場所、篆刻や作硯をする為のテーブルのある場所、その他の立体を作る為の作業台のある場所、そして書斎の机と本棚の並ぶ書庫、これらを同じ一つの空間に集めた。これで、いつでも気の向くままに、思いついた作業が出来る。 |
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| いつでも気の向くままに、思いついた作業がすぐ出来る環境は整ったというのに、ちっともその思いついた作業をやらない。作品を制作する為の環境を整える事に熱中して、それが完成すると満足してしまうのだな。満足しちゃったので、もう作品制作はやらない。ただ、ボケエ〜っと見てるだけ。なんじゃ、そりゃ。毎度の本末転倒。 |
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| 冗談はさておき、ボチボチ、牛歩の歩みで制作した作品を、忘れた頃に発表していきたいと思う。 |
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