| 墨 遊 |
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| 墨遊。墨で遊ぶ。墨に遊ぶ。ただただ、無心になって戯れる。 まずは、その日の気分で墨を選ぶ。そして、その日の気分にあったお気に入りの硯を選ぶ。更に水を垂らす水滴を選ぶ。 硯にポタポタと数滴の水を落とし、墨を当てる。ゆっくり、ゆるやかに、まろやかに、楽しみながら墨を磨る。やがて部屋に墨の良い香りが漂いはじめる。この墨を磨っている時が至福の時間。心が落ち着き、まるで瞑想をしているような気分になる。 墨を磨っていれば、それだけで満足。制作なんかは二の次だ。 同じ一本の墨でも、違う硯三面で磨れば、三色の色が出る。更に濃墨にしたり薄めて淡墨にしたりすることで、様々な色合いが出せる。墨の色は、単純な黒ではない。黒の中に、無限の色彩を含んでいる。それは絵の具よりも鮮やかだ。 |
| ■ 墨 遊 ■ |
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寒山詞 |
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| 制作風景 |
| ■ 花 ■ |
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| ■ 佛 ■ |
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| 『千客万来』 布袋さんの暖簾 |
制作風景 |
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| ■ 水 墨 ■ |
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| ■ 季節の旬 ■ |
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| ■ 季節の旬(マクリ) ■ |
| ※ マクリとは、和紙に描いたまま、裏打ちをしてない状態。 つまり、紙に描いたのままの、ペラペラ、シワシワな状態。 |
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| ■ 瓦 当 ■ |
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| ■ 刻 字 ■ |
| 刻字とは、簡単に言えば、看板みたいなもの。ただ、書いてあるのではなく、彫ってある。 まず、紙に書を揮毫して、それを木板に写し、ノミを使って刻す。作品とするには、木板の素材や形も重要になる。 欅や花梨、桜や松、それぞれの風合いが有り、書自体と共に、作品の出来を大きく左右する。 彫りあがった文字部分に、膠で溶いた緑青や胡粉などで色を入れる。 以下の作品は、すべて自分で書を書き、自ら刻し、色を入れたもの。 自分の刻字の師匠は、京都の宮大工の棟梁であった、竹内老人だ。流石は元宮大工、メチャクチャ頑固な老人で、 「ちがう!そんなんじゃダメだ!」「何度言ったらわかるんじゃ!逆から彫るんじゃ!」「ノミは研がなイカンと言っとるじゃろ!」 などと、いつも大声で怒鳴られていたのを、懐かしく思い出す。 |
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| ■ 現場制作 ■ |
| ※ 依頼を受けると、現場で制作することもあった。 名古屋をはじめ、東京、静岡、浜松、岐阜、京都、大阪などなど、 泊まり込みでの出張制作は本当に楽しかったなあ。 |
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| 以上が今までに墨で遊んだ痕跡の、写真で残っているものの一部。 現物はすべて人手に渡ってしまっており、手元には一つも残っていない。 作品の中には、模写もあるし、臨書もある。 特に拘りはなく、人に褒めてもらうつもりもなく、ただただ楽しんだだけ。 でも、はじめに書いたが、全作品の制作過程において、一番の楽しみは、やはり墨を磨ることだった。 墨を磨るのは、一日中やっていても飽きない。 だが、それだと、ただ無駄に墨汁だけが大量に出来てしまうのだ。 その出来た墨がもったいないので、書や絵を描いているという、本末転倒な日々・・・。 |
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