ガン封じと私

淡路市 岡野修作(68)
177(西暦2012)
 今から5年前、平成17年、当時の私は淡路島で会社の代表に就任し、家庭では子供たちも独立しそれぞれ世帯を持たせ、長年の趣味であるカラオケの交流で大峰修験道「尼ヶ寺」と御縁を頂き、年に一度の大峰修行に参加し、その後、蛇之倉山にも初めて入山させて頂きました。その時、大きな下駄に、2年前に大腸癌の手術をした私は、願い事を「延命」と記入し下山しました。

 自宅では毎日のお勤め
(祈り)と墓参りは欠かさず、また寺の行事ごとには時間の許す限り行ってきました。そんな毎日を送りながらも、癌はまた私の体を蝕んでいたのです。大腸癌から左の腎臓癌へそして膀胱へと、3ヶ月に一度の検査を続けながら3年の間に3度の再発、その都度入院切除。BCG剤治療も3年間に16回の投与。終了後、ドクターから、「これで完治しなければ、膀胱は切除。また他への転移もあるので家族にも相談…」と。

「なぜ私はこんな目にあうのか?神よなぜなんだ、なぜ私だけが」救いを求めて祈り続けても聞き入れてはもらえないのか、私は来るところまで来たと腹をくくりました。気持ちの上で神事にも参加しない、また、出来ない状態が続いていた矢先、蛇之倉山より阿波踊りの依頼を受け重い心身をひきずって入山。

 あまりにも手厚いお持て成しを頂き、皆さんも大変喜んで下さり、一緒に手を打つ人、踊る人、行者の皆さん方が一瞬にして神の前で一つになっている姿を目前にして、今自分に何が欠けているのか気づきました。

 今まで神に願うのは自分の事ばかり、ここにお集まりの皆さんはそれぞれ自分の居場所を持っていることに気づきました。盛大に終えた行者祭りの後、初めて神直先生とお話をさせていただきました。先生のこれまでの経験を聞かせていただき、私の身体のことも聞いていただき、少し気分が楽になりました。また病気の治療法を伝授していただき安堵の気持ちになり帰宅。

 帰宅から何日かが過ぎた夕方、先生の使いで道場の方々が薬草等を御持参くださいました。私は今までこのような綺麗な心に触れた事があったかと思うと、心の中で涙を流したのと同時に、神仏が一筋の光を与えて下さったと思いました。神直先生始め足を運んで下さった諸先生方への恩返しは、私が元気になることだと心に誓いました。 

 先生のご指導どおり服用すること4日、症状に少し変化が…。1ヶ月後、排尿の間隔も感触も正常に戻ってきました。それから2週間後 いよいよ検査の日がきました。

 驚くことが起きました。内視鏡で見る膀胱内に前回見られた癌の影が無かったのです。首を傾げるドクターに私は耳を疑った、「消えた」「消えた」と、にっこり笑って、その後大腸のポリープ検査でも、悪性のポリープがなく正常に回復、これも驚きです。死の淵に立たされた私を、神は神直先生を通じて癌封じをして救って下さったのです。かけがえのない健康を取り戻させてくれたのです。この奇跡に私も家族も驚きを隠しきれません。すぐ神直先生にご報告させていただきました。

 先生は、「これであなたは生まれ変われた、第2の人生のスタートです。頑張ってください」とエールを下さいました。先生はなぜ私のような男に、手を差し伸べて下さったのだろうと疑問に思っておりましたが、そうではなく、先生は悩みを持たれた人、病に苦しんでいる人達全てに平等に温かい手を差し伸べて下さる尊崇高徳な方だと気づきました。

 あれも経験、これも経験、自分の周りに起こること全て経験。悲しむことなく、恨むことなく、経験という名の種子にして、心に持とう、そして育てよう。私の癌という経験も肥しとなり、自分という名の個性一杯の木になろう。

 ここから私を支えて戴いた皆様に感謝し、蛇之倉七尾山との誓いを忘れることなく神直先生の元、私の第二の人生が始まりました。

 心から御縁を有難うございます。 合