御供養の略式手順

 水子の場合、戒名とか法名がない場合が多いと思われます。といって、あらためてこれらの名前を付けて頂く事には、何かと精神的な負担があると思われます。また、性別が分かっていない場合も多いかと思われますので、薫、仁、葵などのような男女ともに付けられるような名前を、あなた御自身の心の中で付けてあげてください。
 貴方の生活に差し障りがないようでしたら、その名前を紙に書き、ペンダントなどにいれて肌身離さず付けておくと良いでしょう。御供養の期間ですが、子供が成人するまでに二十年くらいかかりますので、これと同じくらいの期間、供養をしてあげるとよいでしょう。神直先生によりますと、ご家系には、少ないところでも三人位、多いところには五・六人かそれ以上の水子がおられるとのことです。したがって、たとえご自身は水子を作っていないにしても、自分は関係ないと思わず、自分のおじさんおばさん兄弟姉妹の為に実践して頂きたく思います。


【移動中に御供養を行う場合】
 忙しい生活の中で、とても水子供養の為の時間が取れないとか、周囲の者に分かってしまうというような場合には、通勤・通学の時間に供養してあげてください。その時は、「○○ちゃんにお祈りいたします(声に出さなくとも宜しいです)」と言った後、ご家庭に伝わる最も短い経文、例えば御念仏(南無阿弥陀仏)、御題目(南無妙法蓮華経)を唱えてあげてください。一度の供養で何回唱えても宜しいです。また一日の内に何回供養しても宜しいので、無理なく続けられる供養を実践してあげてください。


【家の中で行なう場合】(推定10分)

 仏壇が無ければ、場所にこだわらずに、タンスの上などにハンカチをしき、その上に一杯のお茶でも、ミルク(後で、自分が飲む程度の量)でも、その他なんでもよろしいのでお供えした後、以下の手順で供養してあげてください。ロウソクや御線香などについては、出来たらということで構いません。線香のかわりに、コロン等でも結構です。仏具の金や数珠などについても同じです。

〇(動作)金二丁(金があれば)
〇(発声)ただ今より御供養をとり行わせていただきます。
〇(動作)二礼(一礼でも可)
〇(発声)当御霊座(とうみたまざ)(しず)まりまする何々家先祖代々の御先祖様を始め 何々家有縁(ゆうえん)の各霊位様を始め□□様、□□様(ここの□□は具体的な先祖の戒名や法名)を始め 何々家累代(るいだい)水子の霊位様を始め 何々(自分の水子の名前)に対しまして祈り上げ奉る どうか各霊位様方におかれましては我らが回向をもちまして成仏への道をたどられますよう心に平安を迎え入れられますよう、()してお願い申し上げます

※水子の名前は、御先祖の後に呼び出すようにして下さい。御先祖の方が家系への貢献度が高いからです。


〇(祈り)般若心経二回※
     光明真言二十一回※
     南無阿弥陀仏もしくは南無妙法蓮華経 (ご家系に伝わっている方をお唱えください)二十一回

〇(動作)金二丁
〇(発声)これをもちまして本日の御供養を終わらせて頂きます
〇(動作)金二丁
〇(動作)二礼(一礼でも可)  以上

 上は一例に過ぎませんので、御自身の心に沿う御供養を為されて下さい。


※般若心経
 般若心経はネットで御覧ください。
 般若心経、光明真言を唱えられないうちは、御題目もしくは御念仏を少し多くお唱えください。

※光明真言
   


 オン アボキャ ベイロシャノウ

 マカボダラ マニ 


 ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン  

『(アボキャ)は不空成就如来を、(ベイロシャノウ)は大日如来を、(マカボダラ)は阿閦如来を、(マニ)は宝生如来を、(ハンドマ)は阿弥陀如来を指すと解釈され、金剛界五仏(五智如来)に対して、光明を放つように祈願する真言である。』とのことです。

 このご真言は、この世とあの世を結ぶ祈りの言葉です。暗く冷たい あの世において、御霊(みたま)が一筋の光を見いだすための経文です。お家の宗派の経文に加えて、是非、このご真言をお唱え下さい。あの世にいる御霊が最も欲しがっている経文の一つです。

 身内の優しい、暖かい心を捧げて下さい。

「ご先祖様、ご飯をお供えさせていただきます」「水子様、暖かいミルクです。飲んでくださいね」等の言葉によって、御霊たちはお供えされた物を、初めて頂くことが出来ます。ご飯やお茶やミルクを、ポンと置いただけでは、御霊たちはそれらを頂くことができないそうです。

 どうぞ、ご家にあって、あの世の御霊たちに届くように心を込めて経文を唱えたり、お茶湯をしてあげて下さい。くれぐれも他人(ひと)任せになされませんようにお願いいたします。